医療保険の申請・変更手続き(2015.12.16)

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ishiwada new face石和田 貴光

保険エージェント

兵庫県神戸市出身。大学卒業後、新聞社系出版社にて教育広報部、営業企画部を経て、2001年8月25日に渡米。2005年10月にイシワダ保険エージェンシーを設立。カリフォルニア全域をカバーし、医療保険、生命保険、各種年金プランやペンションプランを専門とする。医療保険最大手のAnthem Blue Cross社より、カリフォルニア州 Top 1%の業績が称えられ、Premier Partnerとなる。趣味はランニング、読書。



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医療保険の申請・変更手続き

       

個人やご家族に向けた医療保険は、Open Enrollment 「2015年11月1日〜2016年1月31日」 と呼ばれる申請期間中に手続きが可能です。

 

無保険者の場合、年収に対してペナルティー (2015年は2%、2016年は2.5%) が科せられます。 

 

まだ申請手続きは間に合いますので、加入されていない方は、1月31日までに加入申請が完了できるようお急ぎください。

 

すでに医療保険に加入されておられる方も、この期間中であれば、お持ちのプランを変更することが可能です。

 

 

 

押さえておきたい4つのポイント

 

医療保険に関するご相談をお受けする際に、よく聞かれるご質問内容は 「私にぴったりのプランはどれですか?」 といったお声です。

 

どなたでも、かかる保険料は安い方が嬉しいものですが、医療サービスを頻繁に受けておられる方や、将来、妊娠を控えておられる場合など、大きな医療費がかかる想定がある方ほど、より良いカバレージのプランを選ぶ必要があります。

 

医療保険のプランをお選びになる際に、是非、押さえておきたい4つのポイントをご紹介します。

 

  1. どのプランも、年に一度の Preventive Care (予防検診) が無料で受けられるカバレージ内容が含まれています。
  2. 既往症がある場合でも、保険料が引き上がったり、加入拒否をされることはありません。
  3. 学生さんや、滞在VISAの制約により、Social Security 番号がない方も、加入申請が可能です。
  4. Annual Out-of-Pocket Limit (年間における医療費の負担上限額) 以上は、医療費を自己負担する必要はありません。

 

 

 

Annual Out-of-Pocket Limitの意味

 

特に、Annual Out-of-Pocket Limit の意味を理解されていない方が多いのではないでしょうか。

 

会社が提供する医療保険でも、個人やご家族で加入されている医療保険であっても、医療保険には Annual Out-of-Pocket Limit と呼ばれるルールが必ず設定されています。

 

プランによって、カバレージ内容は異なりますが、Annual Out-of-Pocket Limit に記載されている金額までの医療費を自己負担された場合、その年 (1月1日〜12月31日ごと) の医療費は、全額医療保険がカバーします。

 

お持ちの医療保険では、 お医者様に行った際にいくら自己負担しなければいけないのかなど、日本とは異なり、アメリカの場合は実際に医療サービスを受けてみなければ、いくら請求されるのかが分かりません。

 

よって、加入している医療保険のAnnual Out-of-Pocket Limitを知ることで、「医療費に対する自己負担の上限額」 が確認できます。

 

例えば、加入している医療保険の Annual Out-of-Pocket Limit が6,500ドルのプランをお持ちの場合。1月1日〜12月31日のカレンダーイヤーの期間、6,500ドルまでの医療費を自己負担すれば、仮に10万ドルや20万ドルといった高額な医療費の請求がなされても、6,500ドル以上は全額医療保険が支払ってくれることになります (美容整形や、不妊治療など、医療保険がカバーしない対象となっている内容は、基本的に自己負担となります)。

(2015年12月16日号掲載)

     

 

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