エクササイズ/運動

 

▽精神論に傾倒する野球少年 (昭和の男) だった私は、エクササイズの度が過ぎて地獄の入口に立っていた。部活のシゴキに体力の限界まで走り続ける「心臓破りのランニング」 があった。無理だと思いながらも、あの電柱まで走ろう、もう1本、そして、もう1本と目標を上げていく。すると、精神力が体力を凌駕して意識下の制御が効かなくなり、永遠に走り続ける危険な状態に追い込まれる。死に直結する扉を開けた恐怖に襲われ、意識的に路上に倒れて自分の命を救った (?) ことがある。▽野球をやめてから体が重くなり、大学入学時には85kgになっていた。部活勧誘で柔道部主将に目を付けられた私は「君は必ず強くなる! 柔道部を救ってくれ!」と熱っぽく口説かれる。主将の執念は凄まじかった。翌日も正門前で私を待ち構えて強引に入部させようとする。翌々日も私の後を追い、信号待ちをしていたら、突然「ビックリ〜」と姿を現わした。ジョークにもならず、この時に減量を決意した。▽徹底した食事制限と運動により、半年間で23kgのダイエットに成功! ところが、食物を拒否するメカニズムが自分の体を支配して、その後も体重が減少。気が付けば50kg前後まで落ちていた。医師からアノレクシア (拒食症) の一歩手前と診断され、危うく命を落とすところだった。「魔界」に通じる道は至る所にある。ご用心。(SS)
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▽三日坊主が得意な自分としては珍しく、この1か月、散歩を続けている。午前6時頃に、日の出とともに家を出て、近隣公園の遊歩道を1時間ほど速歩きする。FitBit (ウェアラブルデバイス) で1日10,000歩を目指している。▽うがいをしてから、日焼け止めを塗り、帽子をかぶって外に出る。これが歩き出すためのコツ。帰宅後は汗だくになるので、シャワーを浴びてから歯を磨く。▽散歩を始めたきっかけはダイエット。この20年間で、旦那と自分の体重が逆転してしまった。毎日見ているので気づかなかったが、先日、旦那と一緒に写真を撮る機会があり、自分の大きさと劣化に驚いた。▽旦那は医者から生活習慣病を指摘されてから20年近く、ほぼ毎日、1時間ほど夕方に散歩をしている。その結果、とてもスリムな健康体になり、どんな服を着ても似合うようになった。▽「リバウンドしてしまったけれど、またダイエットすればいいや」と安易に考えていたところ、私は相撲部屋の新弟子検査に合格できる体重に近づいていた。▽最近では朝の散歩が楽しみになり、ぐっすり眠れるようにもなった。専門家によれば、スマホなし、イヤホンなしで1人静かに歩くとメンタルヘルスに効果があるらしい。あえて行き先を決めず、普段通らない道を歩くことも推奨されている。スタイルが良ければ、どんな服でも似合う。もっと貯筋しようと決意した今日この頃。(NS)
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私のエクササイズといえば、時間があるときに行うapp-based deliveryだ。もちろん、運転中は座っているだけだが、この仕事は歩き回ることも多い。デリバリー先のアパートやコンドのユニットが見つからなかったり、近くにパーキングできなかった場合などは、結構歩くことになる。大型ショッピングモール内のレストランや店舗でフードや商品をピックアップする時は、駐車場からの距離があり、階段の上り下りもある。さらに、買い物をして届けるショッピングオーダーが数多く入るので、グロサリーストアーで商品を探し回り、購入を済ませてカスタマーに届けるのもちょっとした運動になる。500ドル分の食料品、巨大なペットフード、猫トイレ用の砂、48パックの水ボトル、箱入りソーダやビール、複数のワインボトル、ガロンウォーター、氷パック、ウォーターディスペンサー用の5ガロンの水まで、重量製品のデリバリー依頼も結構ある。アマゾンで小型のドーリーを買い、クルマに常備しているので、エレベーターのないアパートや段差の多い所に届ける場合はそれを使い、クルマとお届け先を何度も往復して搬送することになる。なかなか大変だが、稼げるし、運動にもなるし、一石二鳥だ。 (YA)
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suzuko-san
若い頃はとにかく働いて、働いての日々。エクササイズの発想は全くなかった。ましてや、世の中が運動志向の時代ではなかった。故に、私の生活に運動というものは一切組み込まれていなかった。それでも若いうちは新陳代謝が良かったのか、不健康な生活をしていても、贅肉が付きまくることなく、なんとか正視に耐える体つきをしていた。それが中年の域に達する頃から、お腹周りの脂肪がやたら気になるように・・・。「いかん、これでは!」と一念発起。時間をやりくりして「週末には近所を走ろう」と防水加工の施されたジャケットとパンツを購入。真新しい上下を着て、真冬の寒い中を1時間ほど走って、もうすぐ我が家だと思った頃、石か何かに躓いて転倒し、新品のパンツが破れた。以来、運動に興味が失せた。で、移住。主婦を決め込んでいた私は、有り余る暇の使い方に頭を悩ませるほどだった。それで見つけたのが近所のセンターでのエアロビのクラス。通ってみるとこれが面白い。健康的。ハマった。
以来、徐々に運動志向になっていく。いつだったか、朝エアロビ、昼間水泳の後で、夕方テニスに出かけたら、テニスの相手から「君は110歳まで生きるつもりか」と聞かれて「ノー、ノー、220歳」と嘘ぶいた。今では中年太りを (いや、老年太り!) を避けるため、朝の運動は日々の必須アイテムだ。さあ、今日も行くぞ! (Belle)
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jinnno-san
夏休みのラジオ体操を皆がしている理由は何だろう、と思っていた小学生の頃。だって、楽すぎる運動だし、汗はかかないし、息は切れないし・・と、生意気にも日本国民に愛される体操を軽視していた。ところが、今、我が家のエクササイズといえば、、ラジオ体操! 笑。長さもリズムも丁度いいのよ! 笑。メニューにもそれなりのストレッチが入っていて、背中はボキボキ鳴るし 笑。ただ、ラジオ体操だけだと汗をかかないし、筋肉は付かないだろうし、脂肪も落ちない。とうことで、なんちゃって腹筋運動を始めた。上半身が起き上がる本格的な腹筋はとても無理なので、首をちょこっと挙げる程度で 笑、お腹の筋肉を引き締めようという試み。これキツイけど、やはり汗かかない 笑。友達のH部長も平均体重をとっくに超えてしまい、日本では 「肥満」カテゴリーになっちゃったので、焦って室内自転車マシーン漕ぎで、めちゃめちゃ汗を流しながら減量作戦中。でもなぜか、1Kg減って1Kg増えるみたいな、堂々めぐりの繰り返し。二人とも運動の仕方、合ってんの? 継続すればいつか効果が出ることを期待しているんだけど、、運動するたびに柑橘系っぽい匂いがツンと鼻について気が散る。正体はH部長の使ってる汗よけ用の自転車の布! 運動はOKだけど臭いのはたまらん! 運動は隣同士でしちゃいけないって、分かった 笑。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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40代前半くらいまでは、有酸素運動などで脂肪を燃やすことを重視していたが、50代目前ともなると、筋力の維持、姿勢、柔軟性が気になるようになった。私は昔から猫背な上に、最近は携帯などの見過ぎでストレートネックも加わり、気が付くととても格好悪い姿勢になっている。そして身体も硬い。姿勢が悪いと怪我をしやすくなり、内蔵にも影響を及ぼして重大な病を引き起こすこともあるという。このままでは将来が心配なので、身体が超硬い人向けのストレッチをYouTubeで検索して挑戦したり、最近ではストレートネックの治し方を検索して数日続けてみた。ストレートネックの体操をした後はとても気持ちが良く、首回りが動かしやすくなった気がするので続けられそうだ。問題はストレッチ。YouTubeのインストラクターが「超超超硬い人用」というタイトルで載せていたストレッチを試しても、足や腕が思うように伸ばせなかったりで、なかなか同じようにできない。このインストラクターは本当に硬い人しか想像できないんだと、勝手に怒りを覚えて別の動画を探した。しかし、パーフェクトに真似できるようなものは一つもなかった。私の身体が硬すぎるのか? 取りあえず、しばらくは真似できなくても、可能な限り、使っていない筋肉を少しでもほぐし、柔軟な身体を目指して頑張ることにした。まだ始めて3日目だけど・・・。(SU)

(2024年9月1日号に掲載)