曽 碧光
米国中医薬研究所所長
1932年台湾に生まれる。
東京大学農芸化学修士、米国カンサス大学微生物学修士、東京大学薬学博士、 元米国コネチカット大学病理学助教授、第1 回世界中西医結合大会審査委員、セント・エリザベス病院 (ボストン) 筋ジストロフィー主任研究員、ドライ・アイ眼科研究所生化学顧問、元米国漢方研究所所長、現米国中医薬研究所所長。
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更年期障害のホットフラッシュ | |||
Q : 50歳の女性です。更年期のホットフラッシュ(Hot Flashes)で発汗が激しく、夜中に発汗で目が覚めることが頻繁になり、睡眠不足に悩まされています。 今まで、更年期障害の治療には女性ホルモンのエストロゲンが使用されていましたが、ホルモン療法には乳がん、脳卒中、ハート・アタックと凝血を起こす副作用があるという医学報告が2002年に発表されてから、女性ホルモンのエストロゲンを処方する医者がいなくなりました。 私の医者もエストロゲンの代わりに、抗うつ剤プロザックなどいろいろな薬を処方してくれましたが、私のホットフラッシュには全然効果がありませんでした。
アメリカではホルモン療法の神話が崩壊した2002年に、ブラック・コホッシュが爆発的な人気でホットフラッシュの治療に使われましたが、アメリカ癌研究学会でがんの転移を促進する副作用があるという報告があってから、ブラック・コホッシュの使用が激減しました。 その後、肝障害の副作用があることも発表されているので、ブラック・コホッシュを使わなかったのは、あなたにとって幸いでした。
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(2014年7月1日号掲載) |