医者が偏頭痛を患ったら(2012.7.1)

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son_new8.jpg曽 碧光

米国中医薬研究所所長

1932年台湾に生まれる。
東京大学農芸化学修士、米国カンサス大学微生物学修士、東京大学薬学博士、 元米国コネチカット大学病理学助教授、第1 回世界中西医結合大会審査委員、セント・エリザベス病院 (ボストン) 筋ジストロフィー主任研究員、ドライ・アイ眼科研究所生化学顧問、元米国漢方研究所所長、現米国中医薬研究所所長。


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医者が偏頭痛を患ったら

Q : 私は45歳の女性です。偏頭痛に悩まされています。

内科、耳鼻咽頭科、眼科、整形外科、神経科、アレルギー専門家など回りましたが、異なる医学分野の専門家によって、偏頭痛の起こる要因について、各々違った考え方を持っているので、大変混乱しています。

それぞれお医者さん自身が偏頭痛を患った場合、どのように対処しているのか、興味がありますので、それについて報告がありましたらお教えください。

また、偏頭痛の漢方療法もお教えください。

 

A :   偏頭痛治療が難しいのは一人一人が違った症状を持っているからです。

偏頭痛が起こる前兆として、目の奥に点滅するような閃光を感じる人もいますが、多くの偏頭痛患者はほとんどこういう前兆がありません。

何時間かの頭痛発作後に頭痛が消失する人もいますが、頭痛が何日も続く人もいます。

とっさな発作条件も人それぞれ異なっています。

このように偏頭痛の治療に難しさがあるので、偏頭痛持病の神経科医師たちは、お互いの治療経験を一緒に検討しようという目的で、1年に1回会合を持つことになりました。

偏頭痛に大いに悩まされている神経科医たちの統一した意見は、日常生活の規則正しい習慣と毎日の秩序を保持するのが偏頭痛予防の最善の方法だと結論づけました。

なぜなら、日常生活のちょっとしたチェンジも偏頭痛発作の引き金になり得るからです。

従って、偏頭痛持病の医者たちは3度の食事から寝る時間まで規則正しく守るようにしています。

これらの医者たちは薬の副作用を知っているので、ほとんど薬を使っていません。
 

従って、偏頭痛持病の医者たちは、副作用のほとんどない漢方に注目し、応用するようになりました。

偏頭痛に使用されている漢方として葛根湯、呉茱萸湯と釣藤散がありますが、各漢方単独使用で良くなった人もいますが、葛根湯、呉茱萸湯及び釣藤散の3漢方併用で良くなった人もいます。

 

 
(2012年7月1日号掲載)

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