Monday, 18 March 2024

English ワンポイント英語

「否定+比較級」は最上級の肯定を表す (2020.10.16)

 

 

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    渋谷 昌治

英語講師

1966年第11回高松宮杯全日本英語弁論大会優勝、早稲田大学主催全日本学生英語弁論大会優勝。1969年明治学院大学英文学部音声学科卒業。同年東京 アナウンスアカデミー卒業。
日本では、オールナイトニッポンのDJとして活躍。
1969年留学のため渡米。1974年よりサンディエゴに定住。
1976年 「ショージ英会話教室」を開校。


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「否定+比較級」は最上級の肯定を表す

NOTとかNEVERとかNOBODYなどの否定を表す言葉の後に、比較級の形容詞、又は副詞が来ていたら、その話し手の意図する内容は、最上級の肯定を表しています。

例えば、「I have never felt better.」という文の話し手は、「私は今、最高に気分が良い。」という内容を表しています。

なぜならば、文法的には、「I have never felt better (than now).」と「than now」が省略されていて、直訳すると、「私は今よりも、もっと良い気分を感じたことが無い。」になり、「今は最高に気分が良い。」という内容を表す結果になります。

従って、「He couldn't have run faster.」という文の話し手は、「彼は、最高に速く走った。」という内容を表しています。

なぜならば、直訳すると、「彼は、もっと速く走ることはできなかっただろうに。」になるからです。

 

では、練習しましょう。次の英文を最上級の肯定の内容を表して、日本語に意訳して下さい。

 

問題:

  1. I have never seen a more beautiful woman.
  2. He couldn't have been kinder.
  3. Nobody in the class is taller than Jim.
  4. I couldn't agree with you more.

 

正解:

  1. 彼女は今まで見たうちで、最も美しい女性だ。
  2. 彼は最高に親切だった。
  3. クラスでジムが一番背が高いです。
  4. 全くあなたに同感です。

 (2020年10月16日号掲載)

 

間接疑問文 (2020.9.16)

 

 

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    渋谷 昌治

英語講師

1966年第11回高松宮杯全日本英語弁論大会優勝、早稲田大学主催全日本学生英語弁論大会優勝。1969年明治学院大学英文学部音声学科卒業。同年東京 アナウンスアカデミー卒業。
日本では、オールナイトニッポンのDJとして活躍。
1969年留学のため渡米。1974年よりサンディエゴに定住。
1976年 「ショージ英会話教室」を開校。


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間接疑問文

「彼は誰ですか?」と直接相手に問う疑問文は、「Who is he?」とほとんどの日本人は英語で言えますが、

「彼が誰であるか知ってますか?」という間接疑問文を正しく英語で言える日本人は、意外に少ないです。

正しい語順は、「Do you know who he is?」 となります。

「Do you know who is he?」は間違いです。

 

間接疑問文の公式は、主節+間接疑問詞+主語+動詞〜.」です。

「私は彼の両親がどこにいるか知ってます。」の英訳は次の通りです。

○ I know where his parents are.(正しい語順)

X I know where are his parents.(間違った語順)

 

ただし、間接疑問詞自体が主語になっている場合は、「主節+間接疑問詞(主語)+動詞〜.」となります。

したがって、「私は誰が窓を壊したか知ってます。」は次のように訳します。

I know who broke the window.

 

では、練習しましょう。次の文を英語に訳して下さい。

 

問題:

  1. これが何だか知ってますか?
  2. 私は彼女が何歳だか知りません。
  3. 彼らがいつ来るか教えてくれますか?
  4. 誰がその少年を殺したか、誰も知りません。

 

正解:

  1. Do you know what this is?
  2. I don't know how old she is.
  3. Can you tell me when they are coming?
  4. Nobody knows who killed the boy.

 (2020年9月16日号掲載)

 

hear と listen toの違い (2020.8.16)

 

 

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    渋谷 昌治

英語講師

1966年第11回高松宮杯全日本英語弁論大会優勝、早稲田大学主催全日本学生英語弁論大会優勝。1969年明治学院大学英文学部音声学科卒業。同年東京 アナウンスアカデミー卒業。
日本では、オールナイトニッポンのDJとして活躍。
1969年留学のため渡米。1974年よりサンディエゴに定住。
1976年 「ショージ英会話教室」を開校。


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hear と listen toの違い

hearlisten toも日本語では「聞く」と訳されていますが、英語では、状況に合わせて使い分けなければなりません。

 

まず、hear自然に耳に入るものを「聞く」という消極的な意味を持っています。

特に、無意識に聞こえてくるものに良く使われます。

例えば、フリーウェイからの騒音とか、アパートの上の階からの物音とか、他人の口から入ってきた噂などにはhearを使います。

例文: I heard a loud noise upstairs.

(上の階から大きな音を聞いた。)

 

一方、listen toは、意識的で積極的な行為で「耳を澄ます」という意味で、必ずしも聞こえるとは限りません。

例えば、音楽とか、ラジオのニュースとか、大統領のスピーチなどを聞く時にlisten toを使います。

 

例文: I listened to the speech on the radio this morning.

(今朝、ラジオでそのスピーチを聞きました。)

 

では、練習しましょう。次の文を英語に訳して下さい。

 

<問題>

  1. ジョンが入院していると聞きました。
  2. 父は私の言い訳を聞きたくなかった。
  3. 彼女が離婚したという噂を聞きましたか?
  4. 耳の聞こえない人は、音楽に耳を澄ますことはできますが、彼らは音楽が聞こえません。

 

<正解>

  1. I heard that John is in the hospital.
  2. Father did not want to listen to my excuse.
  3. Did you hear the rumor that she got divorced?
  4. Deaf people can listen to music, but they can not hear the music.

 (2020年8月16日号掲載)

 

watch、see、look atの違い (2020.7.16)

 

 

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    渋谷 昌治

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watch、see、look atの違い

watchseelook atも日本語では3つとも「見る」と訳されていますが、英語では、状況に合わせて使い分けなければなりません。

 

まず、 watch焦点を合わせて、注意して「見る」です。

例えば、腕時計(watch)を見る時とか、テレビの画面を見る時とか、人の行動を注意して見る時に、英語ではwatchを使います。

 

例文:I watched a movie on TV last night. (昨夜、テレビで映画を見ました。)

 

次に、see自然に目に入るものを「見る」です。

例えば、映画館で映画を見る時とか、空を見る時とか、外出中に知人を見かけた時に、英語では see を使います。

 

例文: I went to see a movie last night. ( 昨夜、映画を見に行きました。)

 

最後に、look at視線を向けて「見る」です。

例えば、小学校の生徒が授業中に隣の生徒と話をしている時に、先生はその生徒に向かって、「こっちを見なさい!」と言う時に、英語では look at を使います。

 

例文: Look at me! (私の方を見なさい!)

 

 

では、練習しましょう。次の文を英語に訳して下さい。

  1. 私は昨日、3時間テレビを見ました。
  2. 私は今朝、銀行で先生を見かけました。
  3. 盲目の人は、空を見上げることはできますが、彼らは空を見ることはできません。

 

<正解>

  1. I watched TV for three hours yesterday.
  2. I saw my teacher at the bank this morning.
  3. Blind people can look at the sky, but they can not see the sky.

 (2020年7月16日号掲載)

 

仮定法過去完了 (2020.6.16)

 

 

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    渋谷 昌治

英語講師

1966年第11回高松宮杯全日本英語弁論大会優勝、早稲田大学主催全日本学生英語弁論大会優勝。1969年明治学院大学英文学部音声学科卒業。同年東京 アナウンスアカデミー卒業。
日本では、オールナイトニッポンのDJとして活躍。
1969年留学のため渡米。1974年よりサンディエゴに定住。
1976年 「ショージ英会話教室」を開校。


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仮定法過去完了

仮定法過去完了の公式は次の通りです。

「If+主語+had+動詞の過去分詞 ~ ,主語+助動詞の過去形+have+動詞の過去分詞 ~ .」

If節の述語動詞に過去完了形を使っているので、その名称は「仮定法過去完了」と名づけられていますが、

大事なことは、その表している内容が、過去の事実に反する仮定であるということです。

 

例えば、次の文は、自分があまり一生懸命勉強しなかったというのが過去の事実であり、その過去の事実に反した仮定をしています。

If I had studied harder, I could have passed the test.

(もし私がもっと一生懸命勉強していたら、私はテストにパスできていたのに)

 

次の文では、実際は嵐が来て、教会がダメージを受けたということがわかります。

If the storm had not come, the church would not have been damaged.

(もし嵐が来てなかったなら、教会はダメージを受けなかっただろう)

 

では、練習しましょう。次の文を英語に訳して下さい。

  1. もし私が20分もっと早く起きていたら、電車に間に合っていたかも知れない。
  2. もし私がもっとお金を持っていたら、あなたにそれを貸していたでしょう。
  3. もし彼が彼の足を折っていなかったなら、オリンピックの選手になれたのに。
  4. もしクレオパトラの鼻がもう少し低かったなら、全世界の歴史は異なっていたでしょう。

 

<正解>

  1. If I had got up 20 minutes earlier, I might have been in time for the train.
  2. If I had had more money, I would have lent it to you .
  3. If he had not broken his leg, he could have become an Olympic athlete.
  4. If Cleopatra's nose had been a little shorter, the history of the whole world would have been different.

 (2020年6月16日号掲載)